チャンスは一度

今年4月こんなことを書いていました。

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お客様は、ほとんどの場合、うちに頼むかよそに頼むか、二者択一されるのが普通です。三者の中で選択されることもあるでしょう。

そんなとき「今回見送っても次回また頼んでくれるだろう」なんて甘いこと考えてたらいけません。一度注文を断ったら二度と来ないと思ったほうがいいでしょう。

だからいつでも全力です。来たものは全部受注するつもりで頑張り続けるしかない。手に負えなかったら何とかする方法を走りながら考えるしかない。

サラリーマンでも同じでしょう。一度「できません」とでも言おうものならライバルに仕事を奪われてそのままライバルが出世して歯噛みする、のがオチ。

頑張り続けるのはしんどいですが、苦労を楽しみながらやっていこうと思っています。

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ここから11月。中には理不尽なことを要求される方もいらっしゃいます。そういう方とは最初からお付き合いしない、というのも事業を健全に発展させていく上では重要なことです。「金を出すのは自分だ。言うことを聞け。安くしたら買ってやる。」という態度が見え見えの人とは正直付き合いたくありませんね。

「あなたの商品・技術がぜひ欲しいので売ってくれませんか」という方とだけ仕事をしたい。

ビジネスはフィフティ・フィフティでないと健全ではないですよね。

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悪魔は細部に宿る

今年の4月にこんなことを書いていました。

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自分の性格なのか、細かいことが非常に気になって気になって。ということがよくあります。

最近気になって仕方ないのが注文行為の一連の流れと、それにまつわる銀行の振込手数料や配送手数料。

ネットでモノを買うときはサイトに価格も明示されてて銀行手数料も配送手数料も発注側が持つ、のが一般的だと思うのですが、BtoBの注文ではそうでないことが多々あります。

例えばAがBからモノを買うとき(ややこしいのでここでは形があるものに限定する)

1)AはBにあるモノを買いたいと意思表示する
2)BはAに見積書を出す
3)問題なければAはBに注文書を出す
※買うときまだ形のないものなど(受注生産や受託製造開発など注文後に仕事を始めるようなもの)はBがAに注文請書を出すことがあります
4)BはAに納品書・請求書と共にモノを納める
5)AはBに受領書を渡す
6)AはBに支払いをしてこの一連の注文行為はおしまい
※たくさん注文する場合、一括銀行振込の内容がわからなくなるので支払い明細書を出すこともあります

AとBの(力)関係とか、モノの性質とかでこれらの順序が異なったり端折ったりしますが、ただでさえややこしいのに、銀行振込手数料とか配送手数料のことを見積もりや注文書の段階で取り決めないで最後まで行ってしまうと、あとでトラブルになったり、イヤーな感じが残ったりします。

長く付き合っている同士なら次の注文で調整するんでしょうけど、一見さんの場合は細かい金額もとりっぱぐれないようにしないといけないので見積もり段階で注意が必要です。

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ここから11月。細かい性格は自社製品をきちんと作ることに生かされています。大手さんの製品の細部やサイトの作りが雑なところが気になりますが、自分はそうはならないように気をつけています。しばらくしたら製品の企画段階から製造出荷までどんな風にやっているか、公開していきたいと考えています。乞うご期待。

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「自分の価値は自分で決める」

今年の4月にこんなことを書いていました。

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テレビ東京の「カンブリア宮殿」という番組が好きで毎週見ています。

先日、元は山奥でシイタケなどの農産物を作ってJAに納めるだけの農家だったのが、直売所に農産物を直接置くようになって大成功した農家の主婦が出ていました。

彼女の言葉が清々しくてすばらしい。

「自分の価値は自分で決める

待遇に飽き足らないで転職を繰り返し、最後は起業した自分の言葉を代弁してくれているようで惚れ惚れしました。

「お前の価値はこのくらいだからこの辺で我慢しとけ」

みたいな働き方が如何に多いことか。

自分の価値は自分で決めましょう。

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ここから11月。ひとりで事業を立ち上げようとしていますが、なかなか思うようにならない方が多いです。ときどき心が折れそうになるとき、以前書いたものを読み返しながら心を奮い立たせます。ここに書いたおばさんに負けてられるか!というのが今の心境。またファイトが出てきました。

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間隔が空きましたが

投稿の間隔が開きました。EnOcean Alliance Japan eventに出席していた関係でした。いずれこの場であったことなどは少しずつ書いていこうと思います。

さて、今年3月にこんなことを書いていました。

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去年の8月まで創業家オーナーがいる会社の代表取締役(A)をしておりました。

9月から100%自己出資の自分がオーナーの会社の代表取締役(B)をしています。

代表取締役をしたことがない人には縁遠い話ですが、これら2種類の社長は考え方、経営手法が全く違います。上場会社の社長は多少自己出資しているでしょうが、気分は前者に近いでしょうね。

(A)オーナーの財産を減らさない、増やすこと。自分がやりたいことができるかどうかはオーナーとの話し合い。この話し合いをするのが株主総会。うまくいっているかどうかを確認しあうのが取締役会。
(B)ぶっちゃけ自分がよければどうでもいい。つぶそうが売ろうが大きくしようが小さくしようが自分次第。

両方経験して思うのは、お金=財産というものは、どう使うか、使いたいかで価値が決まる。持っているだけでは価値=意味がない。うーんと簡単に言えば、月の土地を分譲して所有しているのと同じ。持ってたって使えないんじゃ価値がない。”月”なら自由に行けるとか資源を持ってこれるとかができるようになって価値が出てくる。

要するに所有者が誰であれ「資産をどう使うかで社長の真価が問われる。」

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ここから11月です。読み返して改めて思うに、「2種類の社長」というよりは、「資本の所有者が一番発言権が強い」という事実を再確認したということですね。自分自身で全てを決めたいならオーナーになるしかない。資本を委ねてくれる太っ腹な資本家がいるなら何とかして取り入ればいいのだろうがそんなこと出来る人は限られる。

今考えているのは、普通のサラリーマンができるレベルの蓄財で起業して一生を楽しく全うできる、という成功事例を作りたい、ということ。そうすれば企業にしがみついて人生を棒に振る人は減るだろうし、いろんな仕事が生まれて日本が活気づくことでしょう。

共感してくれる人がいればじっくりお話しましょう。

 

 

守護神

今年2月のブログから。

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私は会社経営者とは言っても生涯一技術者としてやって行こうと決めた手前、評価キットや開発ツールをいろいろ購入して動かして次の商品はどうしたらいいのかあーだこーだ検討しています。そんなことやっていると担当者時代だった20数年前のことを思い出します。

私が担当していたプリンタが、量産一歩手前で製造部門からSOSが入りました。量産基板が納入されて完成体に組み上げたら動かない、というのです。

焦りましたね。もし基板に問題があったら出荷が止まってしまう。

回路図を見なおしてもわからない。手元にある基板は動いている。量産基板がなぜ動かない??

ふと気づいたのがDIPスイッチの設定でした。そのことを伝えて無事終了。

製造の担当者からは、「製品毎に守護神がいるのだが今度の機種はあなただったんですね」、、、って。

基本的なことをちゃんと伝えてない自分が悪いのにそんなに奉られて恥ずかしい思いでした。

それ以来、製品の全責任を負う、負える、ような立場・気持ちで仕事をしていれば、必ず助けを求めて来る人はいるから仕事はなくならない、という気持ちで仕事をしてきました。

今や自分は会社の全責任を負っており、当社商品の守護神そのものです。

何かお困りのことがあったらどうぞ声を掛けてください。

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ここから11月。今やっていることはお客さんの役に立っているだろうか?毎日自問自答します。ドラッカーも言っていますが、自分のやりたいことだけやっていても成功しません。今やるべきこと、お客様に望まれていることをやるのが成功の近道だと思っています。自分がやりたいことをやるのはそれから。

 

零細企業は営業がすべて

今年の2月にこんなことを書いていました。

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自分の製品の売り込みも当然しますが、部品調達などで他社さんの営業マンとも頻繁に会います。人と会うのはいろんな勉強になります。この売り方はいいな、とかこの営業はダメだな、とか5分も話さないうちに判断するようにしています。時間がないですから。

ダメな営業のパタン1…人の話を聞いてない。自分のこと・自社製品のことばかり話す。お客の問題を解決するのが自分の仕事なはずで、自分の製品を滔々と話したからと言って自己満足でしかない。お客の困っていることを何とかしようと思うならまずよく話を聞こう、という姿勢がないとダメです。

ダメな営業のパタン2…価格の事しか言わない。こういう人は売れない場合価格を下げるしか能がない。それは自分の存在価値がないことを認めているようなもの。この価格で買ってもらうために自分はどうすべきなのかを考えるべき。自分から提案してくるのがベストですが、お客に直接聞くのもありだと思います。(どうしたらお役に立てますか?ということ)

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教師もしくは反面教師としていろんな営業と話をするのが大好きです。

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ここから11月。そう言えば、自宅を建てるときにもいろんな営業がいたなーと思い出しました。上のパタン1とパタン2がほとんどでしたが、唯一、私の特殊な事情をよく聞いてくれて骨を折ってくれた営業さんがいた大手の住宅メーカに決めました。

大手メーカはたくさん、いろんなタイプの営業がいるからいいですが、うちみたく自分がほぼすべてを決めるような企業は、自分の営業能力が会社のすべてを決めてしまいます。

まずはお客様がお困りのことをよく聞こうと思っています。

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技術のトレンド、技術者の居場所

今年の2月にこんなことを書いていました。

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技術者を30年以上やっていると技術の流行り廃りとそこで消えていった技術や技術者の行く末に思いを致したりします。

ソフトウェア言語にはこんなのがありました。COBOL,FORTRAN,BASIC。BASICは名前をVisual Basicと変えて生き延びていますが、言語仕様に面影は残っているんでしょうか?

また15年ほど前にJavaが登場して、これからはマシンに依存しないで一度ソース書いたら世界中のコンピュータで動くんだ!とソフト技術者は狂喜乱舞した(?)思い出があります。

でもそうはならなかった。いやその時以上にいろんな言語が出てきて混乱の極みを見せている気がする。C, C++, C#, Objective-C, Perl, PHP, HTML5, Python, Ruby,,, これじゃどれから勉強したらいいんだか。

私の関与している無線業界はまた別の話があります。モジュールで認証が取れたものが出回ってきたので、セットメーカに無線技術者の居場所が少なくなってきているのです。

アナログ、高周波関連の技術者はモジュールを作るのに専念し、セットメーカは無線を知らなくても完成品を組める。経済原理が働いた結果ではありますが、無線で食ってきた、無線で差別化してきたセットメーカは大変です。

会社経営者は技術の行く末を見極めて計画的に技術者を育てる、という視点が必要です。

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ここから11月。

上に書いた他に、オープンソース、メイカーズ、というトレンドがあります(IoT/M2Mは主にマーケティングをやっている人向けの言葉だと思うので今日は横に置いておく)。

特にオープンソース(ソフト)で成功して有名なのはLinuxですが、近頃はオープンソースハードというのもあり。回路図などを公開して誰でも使えるようにすることを指しているようです。過去にはIBM-PCが成功しましたが、最近有名なのはArduino, Raspberry Piでしょう。ArduinoならCPUも簡単に手に入るがRaspberryの場合ARMが個人では手に入りにくいので、回路図があったからと言って個人が簡単に同じものが作れるわけではないですが。

人と同じ土俵でやれば、土俵は大きいしチャンスはあるが、反面得られる利益は知れている。逆に自分が土俵を作れば最初は大変だが土俵が大きくなったとき得られる利益が大きくなることが期待できる。

どっちのやり方を選ぶかはその人の考え方、バックグラウンドによるし、どちらが正しいとも言えないが、私としては今まで自分の居場所が小さくなるところばっかりにいたので、今度こそ土俵を作る側になれるかもしれない最後のチャンスに賭けたいなーと思っている。

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