環境発電(エナジーハーベスト)をやっている、と言うと、電源にはどんなものがあるのですか?とよく聞かれますが、こんな答え方をしています。
現在商品化されているものには、「電磁誘導」、「ソーラーセル」、「CT(Current Transformer)」、があります。
次に商品化が近い、各社開発中のものには、「圧電素子(ピエゾ)」、「振動発電素子(エレクトレット等)」、「温度差発電(ペルチェ素子)」があります。
それぞれの特徴を簡単に整理すると
1.電磁誘導:押す、踏む、等で起電する。これを連続させるのがダイナモ(モーターの逆)。
2.ソーラーセル:明るくないと使えないので蓄電素子(多くは電気二重層コンデンサ)と組み合わせて使う。
3.CT:電力を得つつ電流を測定する。もしくは電力だけ得て温度等のセンサーに使う。電源はあるが高電圧等でそのままでは使いにくい場合に利用価値がある。
4.圧電素子:電磁誘導と似た使い方。薄くできるが面積が必要。
5.振動発電素子:発電する原理が違うが、使い方、特徴は圧電素子とほぼ同じ。
6.ペルチェ:熱源があるなら選択肢になるが素子の価格がこなれていないので普及するにはまだ時間がかかりそう。