EnOceanの飛距離を伸ばしたい、と言うご要望をちょくちょく伺います。
飛距離を伸ばす方法には幾つかあります(当然法令を遵守するのが大前提です)
1)受信機の感度を上げる
アンテナを感度のいいものに変更すればよいのですが、受信機にUSB400Jを使う場合、SMAコネクタをはんだ付けして、ロッドアンテナやパッチアンテナを入手するなど専門知識を要します。
2)送信機と受信機の中間地点にリピータを設置する
USB400Jにあるコマンドを送ると1ホップリピータにでき、飛距離が約2倍にできるので、ここではその方法を紹介します。
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以下、
A) USB400J+PC w/Dolphin View Advancedをリピータ
B) STM400J+EOP350+PC w/Dolphin View Advancedをリピートされた信号の受信機
と見立てて、その動作を確認する方法を記します。
A) PCにUSB400Jを挿し、Dolphin View AdvancedのTelegram Transmit, Add operationのSend serial ESP3 packetにてType 05, Data 09 01 01を入力後、Execute Allボタンを押下すると、USB400JのリピートモードがONになります。
(Data 09,01,01の意味は、CO_WR_REPEATER, ON, Level=1ですが、詳しくはESP3のドキュメントを参照してください)
B) STM400JをEOP350に載せ、PCに繋いで、ファームウェアをDolphin View AdvancedのFirmware Downloadボタンにて、DolphinV4_Sniffに書き換えます。書けたらConnectすると、Telegram AnalyzerタブにてSubtelegram Timingが観測できるようになり、Original信号(センサーやスイッチから直に出ている信号)と Level 1 repeated信号(リピートされた信号)が両方見えればUSB400Jがリピータとして正常動作しています。
ここまで