ゲートウェイのためのプラットフォームについて

EnOceanの近距離無線によるスイッチやセンサーの情報をインターネットで遠距離に送るにはゲートウェイと称する装置を必要とします。

既製品も各社から販売していますが、ここでは一から作りたい方のための情報を列挙しておきます。リンクは開発元・製造元になっていますが国内代理店等から入手可能ですので検索してみてください。

(1) Arduino/Genuino
2社に分かれてしまいましたが元は同じ会社です。「コンピュータ」というより「マイクロコントローラ」という範疇に入ります。Linuxに手を出す元気がない人はとりあえず”Arduino”を選択しておけば動かすところまでは容易です。ただし実行速度もさることながら本体のみでやれることに制約があり、また拡張基板は豊富にあるものの課題も多いので(例えば3G/LTE等携帯網に繋ぐのがやっかい)、これを嫌うなら初めから(2) Raspberry Piを選ぶべきでしょう。

(2) Raspberry Pi
Linuxが動く小型コンピュータです。実行速度を除けば、そして適切な拡張をすれば、およそコンピュータでできることはほとんどできる、と言っていいでしょう。価格面でも最近$5のRaspberry Pi Zeroが発表になって(1)と遜色がなくなりました。このジャンルに入る小型コンピュータ基板には他にBeagle BoneとかEdisonとかあるのですが、$5の衝撃が大きいため2016年以降Linuxの動く小型基板はRaspberry Pi一色になりそうな気配です。

※と言うわけで他にも紹介する予定があったのですが、当面は(2) Raspberry Pi (Zero)を前提に仕事を組み立てることを考えることをお薦めします。