STM431Jはソーラセル駆動の温度センサーですが、サーバ室など、明かりが取れない場所で長時間温度測定(監視)をしたいというニーズをよく伺います。
そこでSTM431Jを電池駆動したらどの程度の期間動き続けることが期待できるのか、試算してみます。
まず、STM431Jの消費電流は、User manualによるとデフォルトの100秒間隔発信時、1.6uAとあります。
比較的入手しやすいリチウム一次コイン電池CR2032は公称220mAhとあるので、220mAh/1.6uA = 137500h = 5729days = 約15年、となります。
他のページでも度々書いていますが、電池自身のリーク電流や劣化があり、リチウム一次電池はメーカが使用推奨期限を5年程度に設定しています。システムの陳腐化、更新のことを考えると妥当でしょう。
また実際の運用のことを考えた場合、動かなくなって交換すれば良いように思えますが、数が多い場合(例えば365個以上)、このやり方では毎日交換する羽目になるので、現実的には年に一回決まった日に交換することになるのではないでしょうか。
結論として、1年+アルファ、安定して動くことが保証できれば合格ではないかと考えています。