マーケットからの情報

私は生まれついての技術者だからなのか、どうしても商品は自分の技術を市場に広めたい、という視点で商品を考えがちですが、市場からは「こんなものが欲しい、こうでなくては受けない」という意見があるのも事実です。

今日は久々、純粋に「どんな商品が欲しいのか」をヒアリングしてみました。介護系サービスを展開しているお客様です。

1) 身体も頭も相当衰えていて、24H 、365日、完璧なサービスを求めるなら、人手のかかる手厚いサービスが必要だし、既にそういう業者はいる。ここにサービスをサポートできるような機械の入る余地はほぼなさそう。

2) 身体も頭も衰えてはいるものの、1)ほど重篤でない場合、既に大手企業がサービスを始めている。常日頃は機械で見守り、異変を検知したら業者がかけつける、ような。1)ほどではないにしろかなりの出費は覚悟しないといけない。

3) 身体も頭も健康に近いが、親類が遠方にしかいない一人暮らしだったり、病気がちだったりして、1日1回くらいは様子を見たい、見て欲しいケース。うんと簡単なサービス、機械でサポートできる可能性がありそうだし、年金で払えるレベルにすべきだろう。中小零細メーカが参入するならここ。異変があったとき誰が駆けつけるのか?が課題として残るので、ここもクリアにしておかないと機械だけ売れる、わけはない。

あとは、自治体が数時間に一回、一人暮らしの方を見守る仕組みを整えつつあるので、これが完成してしまえば機械に頼らなくてもよくなる可能性はある、とのこと。ということを念頭に置いた商品を企画する必要がある。

ごちゃごちゃしてて複雑なところに切り込んで行くのはなかなか骨の折れる仕事です。

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