IoE商品企画の実際(15)

IoE商品としてまず最初に実現したいと考えているのが「ワイヤレスセンサーネットワーク」です。

「(ワイヤレス)センサーネットワーク」って技術用語としてはずいぶん前からあるのに未だ一般化しているとは言い難いですよね。センサー部品が一般化して(企業に勤めている技術者でない)普通の人でも一個から買えるような状態になったにも関わらず、これをネットワークにつないで実用として使いこなしている例を多くは聞きません。実験的にクローズドなシステムが動きましたって言うニュースをたまに聞く程度だと思いますがいかがです?

ここでは(ワイヤレス)センサーネットワークをプロトタイピングすることを考えてみますが、そのためには(1)数あるセンサー部品を容易に扱えるようにすることと、(2)センシングした情報を容易に、有効に扱えるようにすることだろうと考えています。うんと簡単に言えば前者がハード、後者がソフトです。

今回は前者の一例を示します。

もったいぶらずに答えを先に言ってしまうと、Seeed Studio社のGroveと言う規格を使います。以前センサーというとアナログでキャリブレーションが必要など扱うのが難しかったのですが、最近はI2Cという2線式(GNDを入れると3線)のインターフェースが出ているものが増えてきており、I2Cを前提にしたシステムでも特に支障がなくなってきていると思います。

また、電気的・論理的にI2Cに統一できたとしても、物理コネクタで統一規格がなかなかなか出てきませんでしたが、Seeed Studio社がGroveという一連のセンサー・スイッチ群を2.0mmピッチの4ピンコネクタで統一してきたので、当面これに乗っかることにします。

(プロトタイピングにはブレッドボードやユニバーサル基板が普及している2.54mmピッチが扱いやすくていいのですが、普及したもん勝ちですから仕方ないですね)
IMG_2343

 

上の写真はGrove規格のセンサー・スイッチ類をArduinoで制御するためのBase shieldと呼ばれるものです。当面これを使ってプロトタイピングを進めていきます。

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