STM400Jサポートページ

ここでは公式のdata sheet, user manualには書いてない、分かりにくい点を噛み砕いて説明してみます。不明点・疑問点等お知らせくだされば順次追記していきます。

1.他の無線モジュールとの比較

STM400J STM431J TCM410J
主な用途 オリジナルのセンサーノードを開発したいときに使う 温度センサー(湿度センサーオプションあり)として使う ゲートウェイを開発するとき使う
UART なし なし あり
ソースコード公開 あり あり なし
外部ハーベスター・キャパシタI/F あり あり なし
wake upピン あり あり なし

以上でわかるように、STM400Jは温度・湿度センサー以外の、オリジナル・センサー・ノードを開発したい方のための送信モジュールです。

2.特徴のある信号ピンの説明

電源関係
GND–>グランドです。
VDD–>エナジーハーベスターに繋ぐ電源です。2.6Vを越えると動き出し、2.1Vを下回ると内部供給が途絶えます。
RVDD–>RF用の電源です。私は使ったことがありません。
DVDD–>1.8Vの外部ディジタル回路用電源です。これでセンサー等を駆動します。最近1.8Vで動作するセンサーが増えてきたのでこの電源ピンは重宝します。
UVDD–>後ほど出てくるwake0/wake1ピン専用の電源です。1microAしか取れないので他の用途はほぼないでしょう。
VDDLIM–>VDDの上限を4.5Vに制限するためのピンです。ソーラーセルの出力をVDDに繋ぎたい場合、VDDLIMも一緒に繋ぎます。
IOVDD–>I/O用の電源です。I/Oを1.8Vで動作させたい場合、DVDDを繋ぐといいでしょう。

その他のピン
RESET–>Active highなので注意。普通は10kohmでプルダウンします。
PROG_EN–>内部ファームを書き換えるとき使います。運用するときは10kohmでプルダウンします。
ADIO0~7–>digital i/oです。
SCSEDIO0/SCLKDIO1–>通常は開放しておきます。I2C I/Fにもなります。
WSDADIO2/RSDADIO3–>通常は開放しておきます。
WXIDIO(SCO)–>センサーをプログラムから制御するためのピンです。
WXODIO(CCO)–>charge controlです。キャパシタの充電を制御します。
WAKE0–>マグネットセンサー(リードスイッチ)等で強制的にwake upさせるためのピンです。
WAKE1–>LRNボタンを押したときtelegramが出るよう制御するためのピンです。
RF_WHIP/RF_50–>アンテナを繋ぐピンです。

※以後順次充実させていきます。2015/10/4