お礼&お詫び

〇〇中学の良い子のお友達へ

当社に体験入社したいと問合せ頂いてすっごく嬉しかったです。

でも今の状態で来社してもらってもやってもらえることが思いつかず、がっかりさせる危険を感じたので丁重にお断りしてしまいました。

近い将来、若い人たちに憧れられてご両親に入社を喜んでもらえるような会社にするのでもうちょっと待っててね。

代表 はっとり

ソフトウェア開発の実際(14)

タイトルをそろそろ変えないといけないなあ

さて、温度、湿度、気圧、と来て、照度センサーを入手したので動かしてみました。例によってI2C I/FでGrove base shieldに接続しました。

温度・湿度・気圧センサーはスイッチサイエンスのBME280にGrove標準のケーブル・コネクタを繋いで使っています。IMG_2344

lux

センサー部分を手で翳したり、LEDライトで照らしたりして照度を上げ下げした様子がluxの数字の変化に現れています。これで照度も絶対値で得られるようになりました。

次のステップは、温度、湿度、大気圧、照度のセンサー値全てをSDカードにログすることです。通信するのはその後。

IoE商品企画の実際(16)~次に進める前に一旦整理

やることが増えてきたのでこの辺りで一旦整理をしておきます。

===

(1)ゴール

正直「これがゴール」と言うのはまだ見えていません。市場の反応を見て軌道修正しながら事を進めている状況です。

“Zero to One”のPeter Thiel氏のように、明確なゴールが設定できさえすれば財務的、開発リソース的困難は乗り越えられる(つまり集まってくる、集められる)、という楽観的な手法もあるとは思いますが、そういう手法で消えていったプロジェクトをあまた見てきた経験からすると、全てのスタートアップがそういう手法で成功するとは限らないと思っています。財務も開発リソースも限定された状況で成功する手法を探ります。

(2)企画の手法

前記の制約を設けた上で成功するにはPDCA(Plan>Do> Check>Action)サイクルを早く回すことだろうと考えています。経験上、謙虚な姿勢でcheckして、謙虚にactionを起こせば、当初のplanやdoが外れていても次から間違った方向には行かないだろうと思っています。市場にぶら下がる、おこぼれに預かる、わけではなく、planやdoで多少の冒険をしつつcheck, next-actionで軌道修正を素早く行う、ということです。いきなり持ち金全部つっこむような大博打はしない、ということです。

(3)まずは歯止め。PDCAの”C”

株式会社は利益追求を目的とする組織ですので、論文を書いておしまい、発表会に展示しておしまい、にはしません。あくまで利益で結果を判断します。

そうは言っても利益で判断すると早くて半年後とかになりPDCAサイクルが年2回しか回せず、開発・販売サイクルが他の企業と同期してしまいます。つまり当社の強みであるスピードが生かせない。

そこで、市場との対話は、毎月の販売状況と、対面営業での対話、そしてSNS・ブログでの反応を重視することにします。

(4)コントロールする要素。PDCAの”D”

本来自分でコントロールすべきものを他者に委ねて失敗したケースを多々見てきました。事業経営者たるもの最低ひとつは自分がコントロールできるものを持つべきです。それが「自分だけがコントロールできるもの」なら尚更良いです。

・受信機・ゲートウェイのプラットフォームは当面Arduinoに絞る。Linuxベースのコントローラでビジネスを展開している会社(特に大企業)はわんさとあるから。独占はできないが次善の策ということです。

・固定的に設置するセンサーを基本とする。移動体につけるセンサー類、例えばGPS、加速度、等には手を出さない。後者の方が面白いのですがいかんせんPDCAサイクルが長くなることが見えているから。

・無線方式は当社の最大の強みであるEnOceanと、インターネットに出るためのWi-Fiを基本とする。BluetoothやWi-SUNには興味を引かれるがこのジャンルでは当社に競争力がないのでオプション的な扱いになります。

・以上より選択肢に入るセンサーは、温度、湿度、大気圧、圧力、照度、人感(赤外線)等があります。他にない、興味を引かれるセンサー類に、振動、傾き、距離(超音波等による)、ホコリ、放射能、等々がありますが、PDCAサイクルが回りだして余裕ができてから手を出せばいいことです。つまり今の時点で市場が見えているものから手を付けるということ。

・使うセンサー類の物理コネクタはGrove、電気的・論理的にはI2Cを基本とします。

長くなったので今日はここまで。

 

 

 

 

 

IoE商品企画の実際(15)

IoE商品としてまず最初に実現したいと考えているのが「ワイヤレスセンサーネットワーク」です。

「(ワイヤレス)センサーネットワーク」って技術用語としてはずいぶん前からあるのに未だ一般化しているとは言い難いですよね。センサー部品が一般化して(企業に勤めている技術者でない)普通の人でも一個から買えるような状態になったにも関わらず、これをネットワークにつないで実用として使いこなしている例を多くは聞きません。実験的にクローズドなシステムが動きましたって言うニュースをたまに聞く程度だと思いますがいかがです?

ここでは(ワイヤレス)センサーネットワークをプロトタイピングすることを考えてみますが、そのためには(1)数あるセンサー部品を容易に扱えるようにすることと、(2)センシングした情報を容易に、有効に扱えるようにすることだろうと考えています。うんと簡単に言えば前者がハード、後者がソフトです。

今回は前者の一例を示します。

もったいぶらずに答えを先に言ってしまうと、Seeed Studio社のGroveと言う規格を使います。以前センサーというとアナログでキャリブレーションが必要など扱うのが難しかったのですが、最近はI2Cという2線式(GNDを入れると3線)のインターフェースが出ているものが増えてきており、I2Cを前提にしたシステムでも特に支障がなくなってきていると思います。

また、電気的・論理的にI2Cに統一できたとしても、物理コネクタで統一規格がなかなかなか出てきませんでしたが、Seeed Studio社がGroveという一連のセンサー・スイッチ群を2.0mmピッチの4ピンコネクタで統一してきたので、当面これに乗っかることにします。

(プロトタイピングにはブレッドボードやユニバーサル基板が普及している2.54mmピッチが扱いやすくていいのですが、普及したもん勝ちですから仕方ないですね)
IMG_2343

 

上の写真はGrove規格のセンサー・スイッチ類をArduinoで制御するためのBase shieldと呼ばれるものです。当面これを使ってプロトタイピングを進めていきます。

IoE商品企画の実際(14)

WordPressのタイトルって、IoEと入れても勝手にIOEと表示されるんですよね。WordやExcelにも似たウザさです。

さて、独Bosch社の新しいセンサー、BME280が手に入ったので早速動かしてみました。このセンサーに注目している理由は

1) 温度、湿度、大気圧が1個のセンサーで測定できる

2) I2Cインターフェースに対応している

3) 1.8Vで動作する

の3つです。EnOceanの無線モジュールSTM431Jに繋げられる可能性がある、ということです。

日頃からお世話になっているスイッチサイエンスさんからbreakoutボードもサンプルスケッチも入手できたのでまずは何も考えずにそのまま動かします。
IMG_2340

bme280

 

1秒間隔で、温度、大気圧、湿度、がコンソールに表示されています。

今後の展開が楽しみになってきました。

 

 

 

ソフトウェア開発の実際(13)

事務所に設置したEnOceanロガーの中身から、事務所の出入り口に設置してあるドア窓開閉センサーの動きを抽出しました。IMG_2339

↑事務所の出入り口の扉を室内から見たところです。扉の上の固定されて動かない部分(正式には何て言うのか知りません)にセンサー、開閉する扉にマグネットが貼ってあります。doorcontact

縦軸の”0″の点が扉のcloseを検知したところ、”1″がopenを検知したところです。事務所からコンビニに買い物に出かけたとき”1″、コンビニから帰ってきたとき”1″、事務所から帰宅するとき”1″、朝事務所に出勤して”1″と4回openを検知しています。

横軸が見にくいので近いうち時刻をうまく表示する方法を調べておきます。

 

 

IoE商品企画の実際(12)

過去在籍していた会社でいくつか新商品を企画してきた経験上申し上げますが、新商品というものは誰も思いつかなかった、過去類を見ないような画期的な製品を企画開発できるようなチャンスはほとんどありません。グラハムベルが電話を発明したり、エジソンが電球を発明したりした時代でもなく、私はそういう天才でもない。あなたも生涯に一度成功するかどうかわからないような夢は夢として取っておいて、現実を見たほうがいい。

では如何に商品を企画し練り上げて行けば成功する確率が高まるか。一つの答えは「市場に聞く」です。

「こんなものができたら欲しい?」という問いかけと、「こんなものができないか?こんな風にならないか?」という提案・要望との対話を素早く実行する。

既にブログやSNSで情報の共有・拡散が容易になったのと、安価で容易にプロトタイピングができるようになってきているので、あとは実行するかどうかだと思います。
プレゼンテーション1

 

ソフトウェア開発の実際(12)

温度ロガーを自宅に放置しました。明日中身を確認してみます。

またTCM410J_on_XBをWireless SD Shieldに挿した、「EnOceanロガー」を事務所に設置しました。事務所にはEnOceanの無線が飛び交っていますがそれらをすべてログします。前々から欲しかったものがやっとできました。明日結果を見るのが楽しみです。

 

ソフトウェア開発の実際(11)

昨日放置しておいた温度ロガーのSDカードを抜いてExcelで処理してみます。
temperature

絶対値が出るようになったので観測結果に実感が湧きます。日が登るまで気温は下がり続けたが20℃までは下がらなかったようです。

ソフトウェア開発の実際(10)

手元にSeeed社の温度センサーがあったのでつないでみました。

サーミスタによるアナログ値ですが、サンプルスケッチに温度換算式があるので自分が使うには十分でしょう。IMG_2336

2行目、29.32℃とあります。暑いですね。これを放置して明日SDカードにどういう記録がされたか見てみることにします。