前回までにESP-WROOM02とATコマンドにて会話できるようになったのでいよいよWi-Fiを動かします。その前に本モジュールの動作モードをおさらいしておきます。
(1) ステーションモード
→アクセスポイント(AP)に接続するモード
(2) ソフトAPモード
→本モジュールがAPとなるモード
(3) ステーションモード+APモード
→(1)(2)両方が同時に動作するモード
(1)の動作だけ確認しておけば他のモードは必要になったとき試せばいいでしょう。前回の「ATを入力、OKが帰ってきた」続きです。
AT+CWMODE=1 (ステーションモードにする)
AT+CWJAP=”SSID”,”Password” (APのSSIDとPasswordをダブルクオーテーションで囲って入力)
ここまで正しく入力できていれば
WIFI CONNECTED
WIFI GOT IP
OK
が返ってくるはずです。次に本モジュールに割り当てられたIPアドレスを確認しておきましょう。(DHCPサーバがあることを前提にしています)
AT+CIFSR (ここでIPアドレスとMACアドレスが表示されます)
TCPソケット通信ができるターミナルソフトを動かします。ここではHerculesというフリーソフトを使いました。入手先は
http://www.hw-group.com/
から”Software”–>”Hercules”のタブ–>DOWNLOAD –> “Download version x.x.x”のリンクを手繰ってみてください。
Herculesを起動して、Server status Port=8080でListenボタン押下すると、接続待ちになります。
次にESP-WROOM02からTCP server(Hercules)に接続します。
AT+CIPSTART=”TCP”,”IP_ADDRESS”,8080
接続したら
CONNECT
OK
が表示されるはずです。念のためESP-WROOM02から4バイトの文字データを送ってみましょう。
AT+CIPSEND=4
OK
>
※>は送信可能を意味します。”1234″を送信してみます。
1234
SEND OK
HerculesのReceived dataに”1234″が表示されていればWi-Fiを経由したTCP通信が正しく行われたことになります。
Wi-Fiが開通したので、次は本モジュールに他のハード(センサーや他の通信モジュール(TCM410Jとか))を繋ぎ、AP以降のクラウド側を整備していこうと思います。今後何を指向していくかで繋ぐハード、作るソフトが変わってきますが、なるべく汎用性、発展性のある拡張方法を考えていきます。
ここまで