Wi-Fi接続に挑戦(3)

前回までにESP-WROOM02とATコマンドにて会話できるようになったのでいよいよWi-Fiを動かします。その前に本モジュールの動作モードをおさらいしておきます。

(1) ステーションモード
→アクセスポイント(AP)に接続するモード

(2) ソフトAPモード
→本モジュールがAPとなるモード

(3) ステーションモード+APモード
→(1)(2)両方が同時に動作するモード

(1)の動作だけ確認しておけば他のモードは必要になったとき試せばいいでしょう。前回の「ATを入力、OKが帰ってきた」続きです。

AT+CWMODE=1 (ステーションモードにする)
AT+CWJAP=”SSID”,”Password” (APのSSIDとPasswordをダブルクオーテーションで囲って入力)

ここまで正しく入力できていれば

WIFI CONNECTED
WIFI GOT IP
OK

が返ってくるはずです。次に本モジュールに割り当てられたIPアドレスを確認しておきましょう。(DHCPサーバがあることを前提にしています)

AT+CIFSR (ここでIPアドレスとMACアドレスが表示されます)

TCPソケット通信ができるターミナルソフトを動かします。ここではHerculesというフリーソフトを使いました。入手先は

http://www.hw-group.com/

から”Software”–>”Hercules”のタブ–>DOWNLOAD –> “Download version x.x.x”のリンクを手繰ってみてください。

Herculesを起動して、Server status Port=8080でListenボタン押下すると、接続待ちになります。

次にESP-WROOM02からTCP server(Hercules)に接続します。

AT+CIPSTART=”TCP”,”IP_ADDRESS”,8080

接続したら

CONNECT
OK

が表示されるはずです。念のためESP-WROOM02から4バイトの文字データを送ってみましょう。

AT+CIPSEND=4

OK
>

※>は送信可能を意味します。”1234″を送信してみます。

1234
SEND OK

HerculesのReceived dataに”1234″が表示されていればWi-Fiを経由したTCP通信が正しく行われたことになります。

Wi-Fiが開通したので、次は本モジュールに他のハード(センサーや他の通信モジュール(TCM410Jとか))を繋ぎ、AP以降のクラウド側を整備していこうと思います。今後何を指向していくかで繋ぐハード、作るソフトが変わってきますが、なるべく汎用性、発展性のある拡張方法を考えていきます。

ここまで