キリマンジャロの麓には360万年前に2足歩行を始めた人類の祖先の足跡があるそうです。ここは住みやすさのために住みにくい場所への移動を怠り、多様な経験を積むことなく、この地に文明が発達しなかったのではないかと言う人がいます。
日本を始めとする文明国は、基本的な衣食住に加えて、医療、通信、輸送手段が進歩しており、この環境で棲息している”ヒト”は動物の”種”としてはこれ以上進化しないのではないでしょうか。狩のために速く走れるようになったりはしないし、柔らかいものを食べ続けた結果、顎や歯が退化し始めていますしね。
(話が逸れますが、あなたの足の小指の関節は3つですか?2つですか?)
単細胞生物が苛酷な環境に耐え続け、何億年も進化し続けてきた結果が現代人ですが、自分たちで心地よい環境を作り上げた結果、これ以上”生物”としては進化しない、できなくなってしまった、ということです。ここで大規模な天変地異があったら”種としてのヒト”は残るでしょうか。
今の居心地のいい環境に満足することなく、新しいこと、過酷なことにチャレンジし続けること。これが自らが進化し生き延びていくための条件と考えています。