商品企画のステップ

無線屋がなぜ通信機能のないロガーをやっているのかですが、簡単に言えば「ステップバイステップで課題を潰しながら、ニーズを掘り起こしながら、seedsとneedsの接点を探るため」、です。

ネットに繋ぐ方法にはLAN(有線/無線)や携帯網(3G/LTE)があり、どれかに絞って(もしくは全部可能にして)、お客さんに選んでもらう手法もあるでしょう。しかしながら、今までの経験上どれかに決め打ちするとその製品がマッチするマーケットにたどり着くのに時間がかかり、逆に何でもできるようにするとお客さんが反応しないのです。あんたは誰のために仕事をしているのか?という顔をされるのがオチ。

というわけで、まずはネットのついてない状態でヒアリングを重ねて製品を練り上げる手法を取ることにします。センサーネットワーク関連の商品で、売ることに専念できるような完成度の高いものを初めから作るのは至難の業です。

以下、ロガーをやり始めて気づいたこと、考えたことなど記します。

(1) 通信を当面棚上げする関係上、ロガーに実時刻を内蔵する必要があります。いずれインターネットに繋がればセンサーの子機か親機にリアルタイマーを載せなくても大体の時間はわかりますが、せっかく実時刻をわかるようにするので時刻の正確さは売りにできそうです。

(2) 通信機能をつけたとしても、特に無線は途切れることがあるのでログ機能は有効でしょう。今のうちにSDカードを使いこなしておいて損はないと思います。

(3) 大容量のmicroSDが安く手に入るようになってきたので、通信線路が細くても画像等を保存しておく用途に使えそうです。つまりセンサーで何かを検知したら写真を撮って保存しておく(ネットが繋がっていれば写真を撮ったことを通知する)、ような使い方もできるということです。

ここまで。

 

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