会社のブログは、当然のことながら内容を事業に関連したものに絞りたいので、趣味とか主義主張などはプライベートなブログに書くことにします。
Self-powered Internet of Things
今回はLoRaWANシールドのみ(Arduino互換機を除く)で消費電力を測って見ました。結果はこちら
開発のための情報が日々updateされるので軌道修正は日常茶飯事です。そのフットワークの軽さが大企業の開発作業と違うところです。
さて、LoRaWANをビジネスにするために、何らかの開発作業が避けられないのですが、リソースが限られるのでどこが突破口になるのか、そしてその後どの程度果実があるのか、を事前に見極めるのが、開発物のクオリティ以上に大事になってきます。自分がどんなにいいものと思って作っても使われないと話になりませんから。
LoRaWANでブレイクしそうなのは検針に類するものというのが衆目の一致するところだと思いますが、当社は敢えて同じことはしません。とはいえ今これだ、というものがあるわけでもないので、広く引き合いが見込めるようなアプローチを取ろうとしています。ドアセンサーをショップに出していたらたまたまトイレIoTがブレイクしたような手法です。
当面は、サービス・プラットフォーム、には手をつけない、センサーノードの実用化にしばらく特化する、を基本にします。
LoRaWANデバイスから送られるデータを可視化するのに適したサービス、“Cayenne”があることを知ったのでここに書き留めておきます。
時間ができたら試そうと思います。
Senseway社から提供されている、デバイス、ゲートウェイ、ネットワークサーバ、MQTTサーバ、をベースにして商品を企画してみることにします。
まず初めに特徴や制約などを整理すると
・デバイスの電力消費が大きくそのまま実用的なセンサーノードにはならない→低消費電力化は別途進めるとして、これがこのまま使えそうなEnOcean/BLE->LoRaWANゲートウェイに利用することを考える
・弊社が拠点とする長野県にはまだ屋外に共用で設置されるゲートウェイ・アンテナがない→レンタル可能な屋内用のゲートウェイで開発を進め、これが使えるアプリケーションを探すことにする
・Senseway社が提供しているのはMQTT brokerまで→MQTTを受けられるクラウドを立ち上げてサービスを作って、、、ということをするのは次のステップとして、当面はPC or RasPiなどでMQTT subscriberを構成して動作を確認し、アプリケーションを探ることにする。
今日はここまで
前回までの投稿で、LoRaWANのノードを実用化するには、消費電力を極力下げることが必要なことが分りました。どこまで下げれば実用になるのか、闇雲にファームウェアや回路を作るのではなく、目安を意識しておくことが大事です。消費電力を算出するにはどんなセンサーを使いたいのか、センシング&無線発信の頻度、等によりますが、今の段階ではアプリケーションが決まらない、アプリケーションを洗い出し実証実験に持っていく段階のプロトタイプが作れればいい、と割り切って、電池駆動で数ヶ月放置できるレベルを目指します。
個人の感覚に左右されますが、私から提案するとすれば、市販で出回っているコイン電池CR2032(3V, 220mAh)が1個で数ヶ月持てばよしとしましょう。
220mAhを1ヶ月=720時間で割ると306uAとなるので、待機時+無線発信時の平均がこれを下回ることを当面の目標に据えることにします
結果はこちら
いわゆるLPWAに分類される無線方式でメジャーなものに、NB-IoT、Sigfox、LoRaWAN、等がありますが、参入のハードルが低そうな割に、構成要素の技術やビジネスが比較的オープンで今後拡大が見込める予感がある、という理由でLoRaWANに注目しています。というわけでLoRaWANのインフラ普及を目指しておられるSensewayさんのセミナーに参加してきました。内容はLPWA, LoRaWANの概説とハンズオンです。ハンズオンは具体的には
・LoRaWAN shieldをArduinoで制御してセンサーノードにする
・Senseway社のゲートウェイ、network server経由でMQTTサーバに繋ぎ
・最終的にはNode-REDによりデータを吸い上げる
というものでした。
当社の取り組みとしては、LoRaWANセンサーノードを作る前に、まずEnOcean –> LoRaWAN shield –> gateway –> network server –> MQTT server –> スマホかPCで受信、の流れを作るのが急務と考えています。理由は、アプリケーションを決めてセンサーノードのハードウェア(ケースや回路構成特に消費電力)、ソフトウェアの開発や最適化を進めていくには基礎実験基礎開発が必要でしばらく時間がかかりそうなのと、3G/LTEベースのゲートウェイが機材や通信コストの課題があるのをLoRaWANに置き換えられれば解決できそうな気がしている、その2点です。
随時開発状況をオープンにしたいと考えています。
結果はこちら