元上司の思い出

 

社会人になって3年ほど経った頃、知らないことやできないことはないんじゃないか、と思わせるようなスーパー上司の部下になった。どうやって大量の難問や仕事をこなしているのかそばでじっと仕事ぶりを観察していたところ、いくつかの点に気がついた。

ひとつめ。自分のすべき仕事を裏紙に順番にリストアップしていき、上から順番に処理していた。じっと何日も見ていたけれど、まったく例外がない。常に上から順番に処理して、終わったら定規で線を引いて項目を消していく。

ふたつめ。どんな人が、どんなタイミングで話しかけても常に即答していた。ちょっと困らせてやろうと思って即答できない相談や質問をすると、「誰それに聞いてみて」、と即答である。

みっつめ。どんなときでも陽気で笑顔であった。そして大柄なスポーツマンであった。

上司と部下、という関係が終わる頃、「問題は先送りしてはいけない。上に立つものは明るくなければならない」、と自ら話しをされた。

私は自分の性格を変えるのは難しいと思うので、問題を先送りするのだけはやめようと思っている。

 

 

2019/03/06 追加分

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