EnOceanとの出会い(2)

昨日の続き。

また別の某中小メーカの社長さんとの会話の中で大きなヒントをもらいました。

・現状は赤外線リモコンを使っているが、日光の強いところで使えない。隣の部屋とか遮蔽物が邪魔しても使えない。指向性が強くて受信機に正確に向けないといけない。ここを何とかしたい。

・有線は配線が面倒で、建物ができてからつけるもの(ブラインドやロールスクリーン等)は工事が高くつく。ビルのテナントの都合で入居の度に工事になる。無線リモコンは便利なのはわかっているが、充電が必要ならクレードルまでの電源工事がいる。電池はリモコンの数が多くなると交換が手間。電池を在庫するのも手間だしもったいない。

こんな会話から、無線を電池レスにしたい強い欲求が湧いてきました。

電池レス無線に関してのディスカッションはかつての取引先ともしました。そこは「電波を電力に変える装置」をやっていました。はっきり言って実用にはならないでしょう。悪いけど。

 

 

アーミン株式会社のトップページに戻る

 

EnOceanとの出会い(1)

これからしばらくEnOceanとの出会いについて書いていこうと思います。今思えばこの出会いは必然のようで、スティーブ・ジョブズの言う、正に”connecting the dots”があったように思います。

私は前の会社で、ファミレスとかでよく見かける、「ワイヤレス・チャイム」の設計・製造を手がけておりました。

この機種は単4電池2本使っているのですが、故障や不具合で戻入されてくるものって、電池回りのトラブルが多いんですよね。電池交換が必要なのは当然ですがそれ以外に


機械的な接触不良
化学的な接触不良(腐食、液漏れ)…飲食店は液体がいたるところにあるのでこれが多い

飲食店のテーブルには電源コンセントがないのが普通で、配線も嫌われます。従ってこういう電子機器を置こうとすると必然的に「電池」になるのですが、これがやっかい、ということ。

「電池レス」にしたいな~と思った理由の一つがこれでした。

 

さて続きは次回に。

 

アーミン株式会社のトップページに戻る

 

何を創るべきなのか

先日、テレビ東京の「カンブリア宮殿」という番組に、サイクロン掃除機で有名になったダイソンの創業者、ダイソン氏が出ていました。

世界で初めてサイクロン掃除機が世に出るまで5千回も試作を繰り返したそうですが、彼をそこまで駆り立てたのは、「紙パック掃除機が目詰まりして吸引力が落ちていく、掃除機として構造的に問題があるものを堂々と売っていることに対する怒り」、なのだそう。

それで思い出すのが、今は亡き旧友が「自分の欲しいもの、欲しくなるもの、を作るのだ」と常日頃言っていたこと。

会社から、上司から、作れと言われたから作る、お客が欲しいと言うから作る、ではなくて、自分の欲しいもの、自分が買う立場だったら欲しくなると信じられるもの、を私は作りたい。

 

 

アーミン株式会社のトップページに戻る

 

徳川家康人生訓

人の一生は

重荷を負うて、遠き道を行くがごとし

急ぐべからず

不自由を、常と思えば不足なし

心に望みおこらば、困窮したる時を思い出すべし

堪忍は、無事のいしずえ

怒りは、敵と思え

勝つことばかりを知って、負くることを知らざれば、

害、其の身に到る

己を責めて、人を責めるな

及ばざるは、過ぎたるに優れり

 

慶長八年正月十五日

 

===

過去の偉人の文書を読み返して見ると、自分の苦労など取るに足りないと思えてくる。

 

 

アーミン株式会社のトップページに戻る

 

賽は投げられた

by カエサル(シーザー、ローマ皇帝)

===

注:以下の文章は、2011年11月、電池レス無線に注力するぞ、と社内に誓った時のものです。この後、もう一度、賽は投げられた、と感じた瞬間が訪れます。

====

昨今ニュースで、ギリシャの債務問題に端を発するユーロ危機、円高、TPP、タイの洪水による製造業の減産、などを耳にすると思います。 世界中が経済でつながっており、日本の地方だからと言って無関係ではいられない時代になりました。

国の各種規制に長らく守られてきたため世界的な競争についていけなくなってしまった業界がいくつかあります。農林水産業、医療(製薬・機器含む)、教育、等々。無線もそのうちのひとつでしょう。

中途半端な努力では中途半端な成果しか得られない世の中になりました。死に物狂いで競争に勝とうとしている人たちに勝とうと思えば、それ以上に死ぬ気でやらなければなりません。我々が生き残ろう、勝ち抜こうとすれば、国内にとどまらず新興国を含めて全世界の誰よりも優れているものを持たなければならないということです。

我々には新しいことをこなして行けるだけの能力はあると信じています。新しいことに常にチャレンジして行きたいという意思もあります。そしていずれは何かひとつでも、全世界の誰よりも優れたことができるようになる日が来ます。

根拠の薄い期待は断ち切って、前向きに気持ちを切り替え、自らの能力で積極的に社会に貢献していく会社にしていきましょう。

 

アーミン株式会社のトップページに戻る

 

 

我慢さえできればうまくいったも同然だ

by 故スティーブ・ジョブズ(前アップルCEO)

ご存知、数限りないヒット商品を飛ばしたアップル共同創業者・前CEOの言葉だけに重みが違います。

「情熱がたっぷりなければ生き残ることはできない。それがないと人はあきらめてしまう。だから情熱を傾けられるアイディアや問題をもっていなければならない。正したいと思う誤りでもよい。さもないと、こだわり続けるだけの忍耐力が持てない。我慢さえできれば、うまくいったも同然なんだ」

私は普通の人よりずばぬけてひとつのことにこだわり続ける執念があります。我慢ができない人はどんどん脱落していきます。だからこそこだわりのある、あきらめない、我慢強い人が生き残るのです。

儲からないからと言って簡単に損切りする資本家と私のような事業家とは思考回路が全く違うと最近つくづく思います。

 

アーミン株式会社のトップページに戻る

 

 

変化する者が生き残る

キリマンジャロの麓には360万年前に2足歩行を始めた人類の祖先の足跡があるそうです。ここは住みやすさのために住みにくい場所への移動を怠り、多様な経験を積むことなく、この地に文明が発達しなかったのではないかと言う人がいます。

日本を始めとする文明国は、基本的な衣食住に加えて、医療、通信、輸送手段が進歩しており、この環境で棲息している”ヒト”は動物の”種”としてはこれ以上進化しないのではないでしょうか。狩のために速く走れるようになったりはしないし、柔らかいものを食べ続けた結果、顎や歯が退化し始めていますしね。
(話が逸れますが、あなたの足の小指の関節は3つですか?2つですか?)

単細胞生物が苛酷な環境に耐え続け、何億年も進化し続けてきた結果が現代人ですが、自分たちで心地よい環境を作り上げた結果、これ以上”生物”としては進化しない、できなくなってしまった、ということです。ここで大規模な天変地異があったら”種としてのヒト”は残るでしょうか。

今の居心地のいい環境に満足することなく、新しいこと、過酷なことにチャレンジし続けること。これが自らが進化し生き延びていくための条件と考えています。

 

二番を目指すことは有り得ない

数年前、民主党政権時代に政府予算のムダを洗い出す「事業仕分け」がありました。中でも私が注目していたのが「国産スーパーコンピュータの開発」でした。若かりし頃スーパーコンピュータ(以下、スパコンと略す)の開発に少し関わったことがあるからということもありますが、古巣の企業が新規開発を凍結したり、一時期世界一を誇った国産機が2009年11月現在31位という事態に日本の国力が衰退していくことを憂慮していました。その後予算がついて理化学研究所の京が一時期トップになり、最近はちょっと下げたにせよ世界4位に入っているようです。ただこのままずるずるランキングを下げていくと中長期的には日本の科学技術に確実に影響を与えます。新薬や新材料の開発によその国のスパコン使わせて、とお願いしても後回しにされたり、断られたりしたらおしまいですから。

テレビ中継された事業仕分け作業のなかで、元タレントの女性議員が「一位でなきゃだめなんですか?二位ではだめなんですか?」という質問をしていたのが印象的でした。科学技術と言うものがわからない一般人・素人はこんなものかもしれませんが、こういう人々に国家の行く末を決められたらたまらない、という思いも持ちました。

科学技術と言うものは二位を目指すことはありません。エリシャ・グレイという人を知っている人はほとんどいないと思いますが、グラハム・ベルの2時間後に電話の特許申請をした人です。発見や発明は一位でないと価値がないのです。「スパコンで世界2位を目指します」と言った瞬間に「日本は二流国になります」と宣言するようなものなのです。

モノ作りも同じようなことが言えます。世界のどこかで自分たちの作っているものより価格や性能で優れたものが作れるなら我々に仕事は来なくなるからです。日本が製造業を生業として生き残っていくためにはどんなにミクロなことでもいいので世界一を目指さねばなりません。そのためにまずは「世界一になれる種」を見極める必要があります。更に言うならそういう「事業仕分け」ができるほどに金銭的にも能力的にも余裕を持つことです。まさに今が正念場です。