「自分の価値は自分で決める」

今年の4月にこんなことを書いていました。

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テレビ東京の「カンブリア宮殿」という番組が好きで毎週見ています。

先日、元は山奥でシイタケなどの農産物を作ってJAに納めるだけの農家だったのが、直売所に農産物を直接置くようになって大成功した農家の主婦が出ていました。

彼女の言葉が清々しくてすばらしい。

「自分の価値は自分で決める

待遇に飽き足らないで転職を繰り返し、最後は起業した自分の言葉を代弁してくれているようで惚れ惚れしました。

「お前の価値はこのくらいだからこの辺で我慢しとけ」

みたいな働き方が如何に多いことか。

自分の価値は自分で決めましょう。

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ここから11月。ひとりで事業を立ち上げようとしていますが、なかなか思うようにならない方が多いです。ときどき心が折れそうになるとき、以前書いたものを読み返しながら心を奮い立たせます。ここに書いたおばさんに負けてられるか!というのが今の心境。またファイトが出てきました。

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間隔が空きましたが

投稿の間隔が開きました。EnOcean Alliance Japan eventに出席していた関係でした。いずれこの場であったことなどは少しずつ書いていこうと思います。

さて、今年3月にこんなことを書いていました。

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去年の8月まで創業家オーナーがいる会社の代表取締役(A)をしておりました。

9月から100%自己出資の自分がオーナーの会社の代表取締役(B)をしています。

代表取締役をしたことがない人には縁遠い話ですが、これら2種類の社長は考え方、経営手法が全く違います。上場会社の社長は多少自己出資しているでしょうが、気分は前者に近いでしょうね。

(A)オーナーの財産を減らさない、増やすこと。自分がやりたいことができるかどうかはオーナーとの話し合い。この話し合いをするのが株主総会。うまくいっているかどうかを確認しあうのが取締役会。
(B)ぶっちゃけ自分がよければどうでもいい。つぶそうが売ろうが大きくしようが小さくしようが自分次第。

両方経験して思うのは、お金=財産というものは、どう使うか、使いたいかで価値が決まる。持っているだけでは価値=意味がない。うーんと簡単に言えば、月の土地を分譲して所有しているのと同じ。持ってたって使えないんじゃ価値がない。”月”なら自由に行けるとか資源を持ってこれるとかができるようになって価値が出てくる。

要するに所有者が誰であれ「資産をどう使うかで社長の真価が問われる。」

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ここから11月です。読み返して改めて思うに、「2種類の社長」というよりは、「資本の所有者が一番発言権が強い」という事実を再確認したということですね。自分自身で全てを決めたいならオーナーになるしかない。資本を委ねてくれる太っ腹な資本家がいるなら何とかして取り入ればいいのだろうがそんなこと出来る人は限られる。

今考えているのは、普通のサラリーマンができるレベルの蓄財で起業して一生を楽しく全うできる、という成功事例を作りたい、ということ。そうすれば企業にしがみついて人生を棒に振る人は減るだろうし、いろんな仕事が生まれて日本が活気づくことでしょう。

共感してくれる人がいればじっくりお話しましょう。

 

 

守護神

今年2月のブログから。

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私は会社経営者とは言っても生涯一技術者としてやって行こうと決めた手前、評価キットや開発ツールをいろいろ購入して動かして次の商品はどうしたらいいのかあーだこーだ検討しています。そんなことやっていると担当者時代だった20数年前のことを思い出します。

私が担当していたプリンタが、量産一歩手前で製造部門からSOSが入りました。量産基板が納入されて完成体に組み上げたら動かない、というのです。

焦りましたね。もし基板に問題があったら出荷が止まってしまう。

回路図を見なおしてもわからない。手元にある基板は動いている。量産基板がなぜ動かない??

ふと気づいたのがDIPスイッチの設定でした。そのことを伝えて無事終了。

製造の担当者からは、「製品毎に守護神がいるのだが今度の機種はあなただったんですね」、、、って。

基本的なことをちゃんと伝えてない自分が悪いのにそんなに奉られて恥ずかしい思いでした。

それ以来、製品の全責任を負う、負える、ような立場・気持ちで仕事をしていれば、必ず助けを求めて来る人はいるから仕事はなくならない、という気持ちで仕事をしてきました。

今や自分は会社の全責任を負っており、当社商品の守護神そのものです。

何かお困りのことがあったらどうぞ声を掛けてください。

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ここから11月。今やっていることはお客さんの役に立っているだろうか?毎日自問自答します。ドラッカーも言っていますが、自分のやりたいことだけやっていても成功しません。今やるべきこと、お客様に望まれていることをやるのが成功の近道だと思っています。自分がやりたいことをやるのはそれから。

 

零細企業は営業がすべて

今年の2月にこんなことを書いていました。

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自分の製品の売り込みも当然しますが、部品調達などで他社さんの営業マンとも頻繁に会います。人と会うのはいろんな勉強になります。この売り方はいいな、とかこの営業はダメだな、とか5分も話さないうちに判断するようにしています。時間がないですから。

ダメな営業のパタン1…人の話を聞いてない。自分のこと・自社製品のことばかり話す。お客の問題を解決するのが自分の仕事なはずで、自分の製品を滔々と話したからと言って自己満足でしかない。お客の困っていることを何とかしようと思うならまずよく話を聞こう、という姿勢がないとダメです。

ダメな営業のパタン2…価格の事しか言わない。こういう人は売れない場合価格を下げるしか能がない。それは自分の存在価値がないことを認めているようなもの。この価格で買ってもらうために自分はどうすべきなのかを考えるべき。自分から提案してくるのがベストですが、お客に直接聞くのもありだと思います。(どうしたらお役に立てますか?ということ)

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教師もしくは反面教師としていろんな営業と話をするのが大好きです。

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ここから11月。そう言えば、自宅を建てるときにもいろんな営業がいたなーと思い出しました。上のパタン1とパタン2がほとんどでしたが、唯一、私の特殊な事情をよく聞いてくれて骨を折ってくれた営業さんがいた大手の住宅メーカに決めました。

大手メーカはたくさん、いろんなタイプの営業がいるからいいですが、うちみたく自分がほぼすべてを決めるような企業は、自分の営業能力が会社のすべてを決めてしまいます。

まずはお客様がお困りのことをよく聞こうと思っています。

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技術のトレンド、技術者の居場所

今年の2月にこんなことを書いていました。

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技術者を30年以上やっていると技術の流行り廃りとそこで消えていった技術や技術者の行く末に思いを致したりします。

ソフトウェア言語にはこんなのがありました。COBOL,FORTRAN,BASIC。BASICは名前をVisual Basicと変えて生き延びていますが、言語仕様に面影は残っているんでしょうか?

また15年ほど前にJavaが登場して、これからはマシンに依存しないで一度ソース書いたら世界中のコンピュータで動くんだ!とソフト技術者は狂喜乱舞した(?)思い出があります。

でもそうはならなかった。いやその時以上にいろんな言語が出てきて混乱の極みを見せている気がする。C, C++, C#, Objective-C, Perl, PHP, HTML5, Python, Ruby,,, これじゃどれから勉強したらいいんだか。

私の関与している無線業界はまた別の話があります。モジュールで認証が取れたものが出回ってきたので、セットメーカに無線技術者の居場所が少なくなってきているのです。

アナログ、高周波関連の技術者はモジュールを作るのに専念し、セットメーカは無線を知らなくても完成品を組める。経済原理が働いた結果ではありますが、無線で食ってきた、無線で差別化してきたセットメーカは大変です。

会社経営者は技術の行く末を見極めて計画的に技術者を育てる、という視点が必要です。

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ここから11月。

上に書いた他に、オープンソース、メイカーズ、というトレンドがあります(IoT/M2Mは主にマーケティングをやっている人向けの言葉だと思うので今日は横に置いておく)。

特にオープンソース(ソフト)で成功して有名なのはLinuxですが、近頃はオープンソースハードというのもあり。回路図などを公開して誰でも使えるようにすることを指しているようです。過去にはIBM-PCが成功しましたが、最近有名なのはArduino, Raspberry Piでしょう。ArduinoならCPUも簡単に手に入るがRaspberryの場合ARMが個人では手に入りにくいので、回路図があったからと言って個人が簡単に同じものが作れるわけではないですが。

人と同じ土俵でやれば、土俵は大きいしチャンスはあるが、反面得られる利益は知れている。逆に自分が土俵を作れば最初は大変だが土俵が大きくなったとき得られる利益が大きくなることが期待できる。

どっちのやり方を選ぶかはその人の考え方、バックグラウンドによるし、どちらが正しいとも言えないが、私としては今まで自分の居場所が小さくなるところばっかりにいたので、今度こそ土俵を作る側になれるかもしれない最後のチャンスに賭けたいなーと思っている。

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混沌・・・

今年の1月にこんなブログを書いていました。

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昨日は東京出張。いろんな話ができて楽しかった。

C#, C++, VB, JAVA, HTML5, AJAX, PHP, Perl…分かる人には分かるがそうでない人にはなんじゃこれ? CPLD, Verilog, VHDLの話も出た。

次の会社では、DALI, フル2線、BACnet, Bnet, LONworks, CCLink…ジャンルは違えど似たような…

ところが今日は一転気分が悪い。なぜなら楽〇銀行が「使えない」からだ。

今日は楽〇銀行のおねーちゃんに文句を言った。今までの経過をくどくど説明してやった。

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先々月、RPGのようなすったもんだのあげく、ネットで海外送金がやっとできるようになった。

先月、同じように海外送金しようとしたら動かなかったので問い合わせたら、使っているブラウザがよくないとのこと。仕方ないので言われるがままCHROMEをInternet Explorerにしてその場は収まった。

ところが今月、また動かない。仕方ないのでまた問い合わせたら、今度はInternet Explorer11がよくないので6か7もしくはFirefox26にしろ、とのこと。
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私は毎月君たちと遊んでいる暇ないのだ。海外送金ができればいいだけなのだ。

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ここからが10月31日。最近、楽〇銀行は送金された外貨を直接外貨預金口座に入金できるようになりました。ところがこれを海外送金しようとすると、一旦円にしないといけないらしい。せっかく外貨で受けられるのに、外貨>円>外貨、で2度為替手数料取られるわけよ。三〇谷さん。なんとかしてくれ。

働く場所・働き方・・・

労働者派遣法が改正されようとしています。

以前、多くの派遣労働者、契約社員と関わってきたので、こういうニュースには関心があります。採用する側だから、というよりは、これから仕事を始めようとしている人たちはどうやって仕事の場を見つけて定着して、老後までの生活設計をしていくのだろうか、という素朴な疑問があるからです。

私から上の世代は、新卒で会社に就職し定年まで勤め上げて退職金をもらって会社を辞め、その後は年金をもらいながら寿命を全うするのが理想とされ、多くの人はそうして来たと思います(私は早くからドロップアウトしましたが)。

今や会社は、能力がない、あるかどうかわからない新卒を、定年までしがみつかれるかもしれないので採用するのを控えている、というのが現状でしょう。できるだけ流動性の高い非正規雇用にしたいのが本音です。ここに強い規制をかけたからと言って正規雇用が増えるとは思えないです。

会社がプロフェッショナルしか正規で雇わないとしたら、仕事の経験のない人ってどうやって経験を得るのでしょう?二極分化はある程度はやむを得ないとしても、働く前から若者のやる気を削ぐような社会のシステムでは社会全体としてもマイナスでしょう。

企業に勤めなくても仕事が始められ、その道のプロになれる、生涯の仕事としていける、そんな道筋をつけられないだろうかとぼんやり考えます。そんな大それたことできなくても、自分だけならうまくやれるだろうし、うまくいったことを後世に見せるだけでも意味のある人生だったと言えるのではないか?とも思うのです。

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展示会が終わった

昨日10/28、立川のパレスホテル立川で、東京都中小企業振興公社主催の展示会がありました。弊社ブースにお立ち寄りの皆様誠にありがとうございます。

さて、その展示会の最中に興味深いやり取りがありましたのでご紹介しておきます(当事者の方、気分悪くされたらごめんなさい)。

ご来場者の方「電池不要の無線って欧米で普及しているらしいが、日本で普及しないのはなぜ?」

いろいろ原因を挙げることはたやすいですが、私は評論家ではないのです。このような質問をされると、いつもこんなジョークを思い出します。

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ある靴メーカーのマーケティング担当2名が、とある国にビジネスチャンスがあるか調査に派遣されて帰国した。そのうちのひとりの報告は

「チャンスは皆無です。誰も靴を履いていませんでした」

もう一人はこう答えました。

「チャンスは絶大です。誰も靴を履いてないんですから!」

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おわかりのように私の発想は後者です。

 

 

 

何がしたいのか

今年の1月にこんなことを書いていました。

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会社を経営していると、いろんな人と関わります。

今は、相手が何に興味があるのか、何を目指しているのか、を知るのを最優先に考えて話をするようにしています。

これまで関わってきた人を大きく二つに分けると、(1)お金が稼げるのであれば何をやるかは二の次の人と、(2)自分のやりたいことはお金に苦労してでもやりたいと思う人、の違いがあるようです。

会社のトップの意見が二つに分かれると大変です。

片や、会社を存続させるためには業態を変えてでも生き延びようとする。メーカから販売会社もしくはその逆とか。

片や、会社が目指してきたものもしくは自分のやりたいことを最優先に考えて財務をそのための道具と考える。

これらふたつは打つ手が全く違いますから。

今のところは一人二役なので自問自答です。

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ここから10月。仕事柄初対面の人と多く接しますが、話し始めて30分もしないうちに、この人は何がしたいのかがわかります。お金儲けがしたいのか、モノが作りたいのか、何でもいいから人のためになること・意味のあることがしたいのか。しかしそのどれでもないと戸惑います。特にやりたいことがきちんと言えない人。ぺーぺーのサラリーマンにたまーにいますね。

やりたいことをきちんと言ってくれる人にはできるだけ希望に沿うようにしています。だってその人がやりたいんだからそれを後押ししてあげれば成功する確率は高いわけでしょ。

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ハブ hub

1月25日にこんなこと書いていました。

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今日は息子の誕生日。30日は家内の誕生日です。というわけで上の二人の娘らも帰省してきて今夜は誕生会です。私の自宅がハブになっているわけです。

空路で言えば、大型機が離発着するのがハブ空港で、そこから小型機に乗り換えて目的地に行くわけですね。地方都市を直接結ぶより効率がいい。

ハブの生命線はどこからでもアクセスがいいことと、それだけのキャパシティがあることだと思いますが、今やっている仕事もそのハブを押さえようと必死です。私の仕事上のハブは調達チャネルやネットワーク機器そのものを指します。そこからはずれて基幹のハブを押さえられたら自分の生命線を握られるようなもんですから。

長野は日本の真ん中辺にあるし、困った人が日本全国から訪ねてくるようなハブになれないかな~などと夢想しています。

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ここから10月。昨日から今日にかけて次女が帰省してきました。今回は本人のみ。ハブの機能は果たせませんでした。EnOcean GmbH社、およびアイテック社の正規代理店という”ハブ”の立場と、センサーとクラウドやスマホとをつなぐゲートウェイ機器(つまり”ハブ”)の開発、でもっと環境発電を広めたいと思っています。

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