有言完遂

今を去ること32年前。新入社員として会社の寮に入る当日の昼。ふらりと入った近くの小さな食堂にて。そこの店主に唐突に
「あんた、新入社員でしょ。不言実行で頑張んなさいよ」
と言われてびっくり。新入社員然として不安そうな自分を元気付けようとしたのか、誰にでもそう話しかけているのか。そんなものかな、たまにそんな言葉を思い出しながら10年近く働きました。そこそこ成果は出たものの、10年頑張って残った思いは、「黙々と働くのも大事ではあるが、それだけじゃだめなんじゃないか?」という疑問でした。周りに「やる」と宣言して、人を巻き込む、協力を求める、時にはリードする、ような人間になりたい、という思いです。
縁あって長野の地に移ってからは有言実行で頑張るぞ、と誓いました。

ところが10年ほど働いて、失敗続きのプロジェクトを見るにつけ、これでもだめだ、との思いを強くしました。「実行」だけでは不十分なのです。よく頑張りました、でも結果は残念でした、では世の中に何も貢献していないのです。やり遂げなければ。やり抜かなければ。それから
有言完遂(ゆうげんかんすい)

を座右の銘として今に至ります。目的貫徹のためには手段を選ばない、冷たさ、非人間性を感じることもあるでしょう。しかし「有言完遂」することが、期待されながらもそれを裏切ってきた人々への謝罪と、自分を育て強くしてくれたことへの感謝の意を表すことになるのではないか、との思いの方が優ります。

果たして今の職責を貫徹、やりかかった仕事を完遂するにはどうすればいいのでしょうか。

 

 

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